2021年9月23日木曜日

旅人の心得

 

9月11日 祖母が鬼籍に入った


人生の何たるかを味わいつくし
自分に向き合う102年を全うした




眠りにつくその日の朝まで
食事は食堂でとるからと
車椅子を揺らした



もうそんな体力はこれっぽっちもなく
食べ物の咀嚼もできないけれど
正々堂々と自分を貫き



部屋(ベット)での食事は好かん!
とキッチリ拒絶した



そして、その日の午後
長崎から到着した母に看取られ
逝った



「お迎えはいつ来てもよかとけど
 そいばってん、自分で勝手にできんさ

 あたしは、いつでん良かちゃけどね」



ため息まじりに
ニヤリと笑いながら彼女は言い




魂が運び去るその時を待ち続けていた



母が来たその時を狙い
そら来たと
旅立ったのだろうなと思う




その週末
葬儀場で行われた葬儀は
祖母オンリーで



(本葬は長崎で行ったのだけど)
大きな会館を悠々と独り占めし



葬儀社の人は、老人が多いこの街で
こんな事滅多にないと唖然とさせた



次に火葬場に行くと
その日、荼毘に付すのは祖母だけだった
(これもレアケースらしい・・・・)



リゾートホテルと見まごう
広く豪華な火葬場は
その日は祖母ただ一人の為にあった



晴れた空には
雲が美しく漂い



旅立つにはもってこいの日だった




そうしてミラクルに天へと昇り
長崎へ帰ってきた
白い箱を見て考えた


心して逝ったので
死神も彼女のお迎えで手一杯となり


もう、他のお迎えは
手が回ら無かっただろうなと



ありがとうと言うより
おめでとうが相応しい



キクエさん 心からおめでとう
愛しているよ


9Neuve 貴子
















2021年2月23日火曜日

ドラム缶ラプソディ

 



今夜の
Instagram Liveに
ご参加下さった皆さま
ありがとうございました


先週に引き続き
2度も参加して下った方々


本当にありがとうございました
心よりお礼申し上げます



リベンジ Liveだったのですが・・・
またして前半、接続不通になり
お詫びを申し上げます



これも宇宙からのドラム缶なのか
静かなる動揺の中 お話しました
「性」のアレコレ


言葉にしようとすると
ドラム缶が砕かれる



宇宙は何か御所望があって
その考えは未知数なのだけど



自分の心をそっと窺い見ると
内容じゃない
伝え方のシフトチェンジだと
フルリと脳が震えた




今、わたしは言語の生業を
しばらくお休みしてる



けれど、自分の輪郭は
文字で綴ると
くっきり浮かび上がり



純粋な真実が浮き彫りする事ができる



そうか
文字を積み上げる時間も
まだ人生には必要なんだ



と感じる2月22日の夜ふけ
今日は猫の日でした




世界中の猫たちに愛を込めて 


9Neuve 貴子



2021年2月7日日曜日

千一夜物語




 2月11日 22時10分より
asamiさんとInstagram Liveを行います


官能と性

録画は残さず一夜の物語
(24時間は見れるのかな)


木曜の夜
どうぞお越し下さいませ


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さて、このブログ2ヶ月半
お休みをしておりました



何をしていたかと言うと



深く、より深く粛々と
自分に向き合う時間が続いて



弱音は吐かない!




なんて事でもなく
ただ不器用なだけ



ゴルゴのように仕事に打ち込んで
朽ち果てるように
床につき眠る



夜明け前、ムクリと起き
仄暗い時間から朝が開けたら
家を出る



このご時世なんだけど
在宅なんて1ミリもない生活



人生って 一瞬で闇夜になって
悩んだり
苦しい時がある


胸の内を吐露し
言葉にする事で心が整理され



その瞬間、楽になれる事もある



けれど わたしは自分の美学を
哀しみやエゴで消したくない性分で
この不器用さって嫌いじゃない




哀しみは厳かで尊く
ユルリと抱き込んだまま前に進む



そしていつか、川に流し
昇華させよう



琵琶湖のほとりか
夕暮れのセーヌ川なのか




その欠片を手放す時は
娯楽のように楽しそうだなんて
思っている





9Neuve 貴子