2020年7月27日月曜日

美の壷



今のフランスでは密接しない為に
「ビズ凍結」な状態が続いているそうですが



(フランス式の挨拶 bise →頰を触れ合わせてキスは音だけ)


昔はフランス人とビズする時
このビズは右?左から?
どっち頰を傾けるのか密かにドキマギしていました





ヒゲスタイルが多いパリジャン達とのビズが続くと
肌がチクチク痒くなり
頰が薄ら赤くなっている事もあった



それよりも何よりも頰が近づくと
顔の骨格が気になってしょうがない


「ゲルマン系、スラブ系、ラテン系」
こっそり区分けしながら複雑な瞳の色を横目で見る


灰色がかった緑 すみれ色の瞳
ビロードのような栗色の目



赤毛のアンで読んだ瞳の色って
この具合なのかしらと見惚けてました




ロダンやブールデルの彫刻を見た後に
大柄なフランス人とハグやビスをすると
ゼウスやヘラクレスってこんな感じなのかなと




手足が長いしなやかなパリジェンヌの動きは
ロダンのまろやかな彫刻を思い浮かべて


これが肉体の真実なのかと感動したものです








それはファッションにも通づる事で
フランスで洋服を試着する度につくづく考えました


多くの服を着て、私が行き着いた答えとは
アジア骨格にはそぐわない部分が洋服にはある!



ZARAであってもSandroやMajeもしかり
ChloéであろうがCHANELで試着してもです
(ハイブランドはお直しでカバーしてくれます



自分が持つ美しさを洋服で最大限に生かすには
着こなしのテクニックや視点が必要なのです




ネットや雑誌の「着こなし特集」の情報って
微妙に勘違いが生じてきます



何故ならそこには
目の動かし方、視点の作り方の情報少ないのです



何を着たら良いか分からないって時は
視線を軸に考えるとスルッと楽になるんじゃないかなと思います



そもそも日本文化とは細かいディティールを追求するところに
素晴らしさがあり、そこに美が宿ります



しかし洋服の美しい着こなしとは
全体のバランスが非常に肝であり


フランス人がファッションを語る上では
そりゃもうバランス命

1にバランス 2にバランス
Parisの美しい街並みを見れば納得ですね





フランス式に昔の私を例えると


「貴子はディティールの良い服を選ぶは上手ね
 でもバランスは未熟



・・・と言われてぐうの音も出なかったのですが




絵画や彫刻を見惚けているうちに
目から脳へと美しいバランス視点が格納され
美の壺が脳内にインプットされました




ちょっとした美しいバランスは作れます
ファッションって日常のアートです


大袈裟でもなくてその楽しさが
人生の色になるのだと思うのです


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9Neuve 貴子
















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