どんな香りを愛するか
これまで、どんな香りを愛してきたか
以前は、香りを選ぶ時
パッケージやボトルの形・広告を見てから
私は視覚から覚醒していました
やおら嗅覚も成熟してきたようです
どうしようもなく惹かれる香りに出会うと
その世界に感情を揺さぶられぱなしに
なるようになったのです
記憶の中の香りを想うと
香りが織りなす層を愛しく感じ
それはもう音楽や絵画と同じように
芸術なのだと知るようになり
香りを纏う瞬間、謙虚な気持ちになりました
その時、どんな香りを愛したのか
それが本能であり直感なのだろうか
日本ではさほど話題にならないが
ヨーロッパでは調香師の存在はとても偉大で
新しい香水が発表されると
誰が調香したのか注目されます
新進気鋭の調香師が現れると
誰に師事し、誰がメンターなのか
そして、どんな幼少期を過ごし
香りの創造性を養ったのか
生い立ちまでアプローチしながら
調香師の持つ創造性や個性を知る
どんな香りとして表現しているのか
どんな香りの旅をさせてくれるか
目に見えない嗅覚の世界観を楽しむ
醍醐味はいつの時代も変わらない
「ずっとゲランのシャマードだけを愛してた私が
フレデリック・マルに出会い
不貞を犯すようになりました」
カトリーヌ・ドヌーブが賛辞を送った相手は
調香師フレデリック・マル
フレデリック・マル2019年発売の
「ROSE& CUIR」薔薇と棘
このパフュームのストーリーが
非常に美しくエスプリに満ちているので
youtubeでご覧下さいませ→
☆https://www.youtube.com/watch?v=Q4d5MU6fWDU
(フランス語か英語です)
薔薇と棘の香りは
どんなドラマを表現してくれるのでしょう
でもローズは使用してないそう!
9Neuve 貴子