2019年10月24日木曜日

赤ずきんちゃん気を付けて



赤ずきん=私 47歳
おばあちゃん=祖母100歳




近代のグリム童話は高齢化なのだ



お菓子とお花を持って祖母に会いにいく
そんな赤ずきん業務が
私には月に一度ある




赤ずきんは長崎から福岡まで
高速バスに乗りプチ旅行





月の一度のお役目は
母から私が受け継ぎ
かれこれ6年目が過ぎた


100歳となった祖母は
流石に少し痴呆が見え隠れするようになったが
しかし、会話は楽しい



が時に毒をはらみ
不意にチクリと棘を刺す



つくづく思う面白い人だと


祖母という枠ではハマりきれない
個性を100年の時間抱いてる



ゆえに家族でいるには
こたえるなと感じた過去がある
(母は時々、白旗を上げる)




でも孫と祖母を長くやっていると
ちゃんとそこには愛があり
赤ずきん業務から学ぶ事は多い




今では彼女の個性を
寛容に受け止めるようになり
施設の職員の皆さんには頭が上がらない





今回の福岡滞在中、至る所で
人に見られていると感じる事があった


施設の婦長さん
タクシーの運転手の方々
ティーサロンの店長さん
デパートの店員さん
スターバックスのスタッフ





誰かの瞳に映り
それが美しい記憶として
脳にインプットされていたのなら


その感覚が
その人自身の美的感覚を
作っているのかもしれない





「いつも素敵なので覚えています」



笑顔で言われると
これは、たまたまではなく



持続するからこそ
キャッチされるのだろうなと思う




赤ずきんちゃんは見られているのだ
気をつけなくちゃ


9Neuve 貴子





















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