2019年2月19日火曜日

凛とした情熱





Les Caprices」凛さんが



ASAMI PARISコースを終えられた。




そう聞いただけで私は胸がいっぱいになり

しばらく感無量だった



私は、一昨年の9月から去年の11月まで

凛さんのハイヒールレッスンを受け



間近で師匠・凛さんのその変化を見てきた





「初めまして」

玄関先でご挨拶をした時
凛さんの美しい脚を目にし呆気にとられた




美しく筋肉がついたその脚は

ルーブル美術館で何度も見惚れた
若い狩人の彫刻のようだと感嘆し



密かに確信した
この方はプロフェッショナルだと



今でもあの瞬間は鮮やかに蘇る





ASAMIさんやTeam ASAMI-PARISの皆様の

ブログに綴られた凛さんのお人柄は周知の事だが



ちょっとだけ付け足したい。



この方のひたむきな情熱は

いつも変わらず、そして驕りがない


そして目の前の女性が美しくなる事を
真っ直ぐに想う


凛さんの輝きが一段と美しく

こっくりと深みが増し始めたのは
残暑が厳しい9月の頃



この時期から、ご自身と向き合う事を
より深く掘り下げられ始めたのではないだろうか



ブログで綴られたように、

ままならない難しい局面も多くあったと思う



人の個性はどこまで存在できるのか




個性を認める環境とは・・・



凛さんのブログを読んでは、よく考えたものだ。





それでもなお自身に問い続け
諦めなかった凛さんを心から感服してやまない




自らの力で掴み取る自信は
いずれ生きる糧となる




だからだろうか
自分を高く評価しても




決して傲慢ではなく驕りがなく美しい




凛とした情熱を持つ師匠を見てるとそう思う



9 Neuve 貴子

2019年2月15日金曜日

夜明け前から日が暮れるまで



先日、長崎から大分まで日帰りで往復移動し




夜明け前 暗い時間から夕闇が迫る頃まで
ハイヒールで一日を過ごした



6時間の車移動のハイヒールは無理かしらと
バレエシューズも用意したが一度も履なかった




これ、すごい進歩なのだ



以前の、私の身体であれば
両足の小指あたりシクシクとを痛みだし



翌日のハイヒールが辛い


長崎へ戻る車の中、流れる景色を眺め
バレエシューズはまだよいかしらと



まったりと考えてたら、 うたた寝していた




ふと目覚めたならば
もうそこは長崎でちょっと慌てふためいて



でも、膝と膝は離れておらず
身体は倒れてもおらず

手も前に揃えておりダラリとしていない


「マネキン人形のようにシャンとして寝ていた」




同乗者達から、妙な褒め言葉を頂き
どうやら、体の芯を司れてきたのかしらと




自分の身体の変化に驚いた



しかし、車移動の「シートベルト」の余波がやってきて

右側上半身が、丸っと内側に入りだし
腹筋を上げたくとも、筋肉はだんまり



つられて骨盤もちぐはぐな位置



「身体とは一つのユニットである」
と興味深く、わが身を観察する日は続く


2019年2月13日水曜日

Louboutinとの邂逅




Christian Louboutin」との出会いは2006年5月

ファッションの都、PARISではなく




熊本へ旅行へ行きフラリと立ち寄った
素敵なセレクトショップの展示会




店頭に並ぶイチオシの Louboutin春夏コレクション



ウエッジソールサンダルに目を惹かれたにもかかわらず
奥に鎮座するルブタンの黒いピンヒールに



ススッ-----と吸い寄せられてしまった



気が付いたら12センチのピンヒールに足を入れており
あああ、この靴は一体!




と、スタッフさんにアレコレ質問しながら
私は激しく苦悩していた




とりわけフォルムが美しいこのハイヒール
花魁のようにスタッフさんに支えられなければ
歩けない・・・ 




生まれたての子鹿状態にもかかわらず
たしか、12・10・7センチを試着した記憶が、、ある


お値段とピンヒールの手ごわさに退散する私に
スタッフが


「お取り寄せもできますので」と甘く囁き



春夏コレクションのハガキをそっと手渡してくれた




2011年頃は雑誌でLouboutinをよく目にした


ELLE APRIL 2011

「ELLE」「VOGUE JAPAN」のスタイリングには
美しいLouboutin度々登場し




ページをめくるたびモデルの足元をウットリ見惚れた




そして時は流れ、
2017年ハイヒールレッスンを始め
今後はハイヒールで生活すると決めた時





 Louboutinをロックオンした
そう、 Louboutinへの炎は消えてはなかった。




昨年ついにベージュのLouboutinを購入し
しみじみ感じ入り、感嘆した






「すざまじく美しく 
 履く者をふるいにかけるハイヒール」だと






「Christian Louboutin」は13年前と変わらぬ
「Christian Louboutin」だった





そんな自分が今
ASAMI PARISのコンサルティングを受けようとは




めくるめく Louboutinの出会には
意味があったのだと思う



 13年前、子鹿の状態で
 Louboutinにおののく自分に教えてあげたい




あなたは、履けないのでない



あなたは、美しい正しい歩き方を
知らないだけなのよと




9 Neuve 貴子

2019年2月8日金曜日

彼女達をみれば分る事






私はつかの間
PARISで生活していた時期があった




正確にいうと、パリの端っこの横にある
「ルヴァロア」とういう街で
小ぎれいで治安の良い地区だった



そしてルヴァロアの横には
高級住宅街「ヌイイ」がある



ルヴァロアはこのヌイイの隣街というだけで
ピリッと緊張感が漂う街でもあった


(ピリッについてのお話は、別の機会にお話ししてみたい)


そんな中、私は
ヌイイのマダムウォッチングが密かな楽しみで



生きたファッションを学ぶ貴重な時間だった


マダムは遠目から見ていても
醸し出す雰囲気が格段に違い
その洗練された美しい佇まいを目にすると



私は目くらましにあったかのように
ハッと足を止めて魅入っていた
(本気で心配され、サバ?と聞かれた事がある)


何がどうなって、あの佇まいになるのかと




フランスで垣間見た
エレガンスでシックな
彼女達の美しさについて
今でも時々想う


「自分をどう魅せるか」
彼女達は熟知していた



そして、自分をこう表現したいという
明確な設定をもって



自分の個性をとても尊重していた


フランスの女性がこれを語り出すと
「あ、あなた女優志望だったの?」



と尋ねそうになるくらい
自分を表現する事の熱量が高く深い



そして、この熱量こそが
彼女たちの知性や品格を創ってる


当時、熱量がシーンと低かった私は
エレガンスとシックを
意識せざるおえない状況で



ルヴァロアでの自分の立ち位置に
とても苦労していた


そして、戸惑いながらも
「自分を表現する」を事を意識し始めた頃から
少しずつ、未熟の薄紙をはぐように



「覚醒」していった



周りからの視線受ける環境は「見られる」
という感覚は養い
センス(五感)が鍛えられる


センスは生まれ持った能力だけではない


経験を積み重ね
経験を深める過程がセンスを創る


これから出会う、たくさんの美しい時間へ



いつまでも、この記憶を
心に留め続けようと思う


9 Neuve 貴子