12月の年の瀬、大掃除をしていた時のこと
薬箱から塗り薬が、3つ、4つゾロゾロ出てきた
それはアトピーの塗り薬
私は幼少期からアトピー性皮膚炎で
大人になり、完治の1歩手前で
踏みとどまっていた
季節の変わり目、草花が芽吹く時
私の背中に赤いアトピーが芽を出す
アトピー(atop)の語源は、
ラテン語の「奇妙な」と言う意味
この奇妙な体質との付き合いは長きに渡り
四季の移ろいを身体で感じるベテランの域に達した
しかし、なぜこんなに塗り薬の在庫があるのか・・・
夜な夜な、小人達が皮膚科から
塗り薬を運んでくれるワケはなく
キツネにつままれたようで、一人ポカンとなった。
塗ってないから・・・だ
そう、この一年は皮膚科にさえ行ってない
理由は一つ
ハイヒールのエクササイズの肩回し
ブンブンと50回まわり出した頃去年の春から
肩甲骨がグッと寄るようになった
その頃、背中の辺りが何かしら変わった感覚があった
これは身体のエネルギーが変化したからだと考えている。
東洋医学に詳しくないが
背中には「陽の経路」と呼ばれる箇所がある
アトピー性皮膚炎のような熱を発する(痒み)は
薬を塗る事で熱を下げ、身体を冷やす
本来持つ、背中の陽のエネルギーは
陰になり冷えた状態だったのではなかろうか
カニの甲羅の様に固かった私の肩甲骨は
徐々に目覚めて気が流れ出したようだ
そして静かに
「奇妙な」体質に変化をもたらしている
9 Neuve 貴子